●9ミリの挽歌

9ミリの挽歌 NINE MIL
ロブ・ライアン ROB RYAN
文春文庫
やつがいた。おれたちを裏切ったあの野郎が―タクシー運転手のエドは、ある日の客を見て驚愕した。
仲間を裏切り、地獄行きを逃れた男。
そいつは今や犯罪組織の幹部になっていた。おとしまえをつけろ。
エドは仲間をかり集め、復讐に出た―なけなしの栄光を目指して死地へ赴く男たちの友情を鮮烈に描くクライム・ノヴェル。
カットバック手法を取り入れて、視覚的な効果を高めるように色を取り入れた文章が映画的な感じ。
ただ、視点がめぐるましく変わるので今誰の視点なのかがわからなくなったりする。
IとYOUが多いんだろうな、原文。と想像しています。
「くまのぷーさん」をモチーフにしていて登場人物や台詞、情景などにぷーさんに関するものが頻繁に出てきているらしい。
自分は「青いバルーンにぶら下がって蜂の巣をめざすぷーさん」しかわからないので、いまいち意味不明。
けどストーリーを理解するのに困るようなことはないから、ご安心を。
476ページまで頑張れば、後は一気にいろんなことが収斂してラストシーンに向かってひた走る(主人公がぷーさんだからいささか足取りはどたどたしているけど)からそこまで頑張って登場人物たちを把握できていれば、結構おもしろい。
でも、ちょっと厳しい話ではある。なんか、「残らない」んだよね、読んだ後に。