●血の流れるままに

血の流れるままに
Let it Bleed
イアン・ランキン
Ian Rankin
ハヤカワ・ミステリ文庫
エジンバラ市長の娘が誘拐される事件が発生。リーバス警部は容疑者の少年二人を見つけるが、追い詰められた彼らは身を投げ自殺してしまう。時同じくして、銃を持った元受刑者が議員を殺さずに、自らを撃ち抜き死んでしまう。一見なんの関係もない三人の自殺を調べるリーバスに、なぜか各方面から捜査中止の圧力が・・・・・・・。
世界のミステリ界をリードする著者が描く、一匹狼リーバスの単独捜査。
著者の特別寄稿序文にあるとおり、最後の章はなくてもよかったかも。
でも、あの章のおかげで、リーバスの選んだ決着を再確認できたことはよかったか。
一見なんでもない事件が絡み合って、気がつくと大きな一つの事件に収斂されていく過程で、リーバスは飲み、飲み、飲み、飲みます。
こんなに飲んでいて、なぜ答えにたどり着けるのか、なぜ最良の答えを見つけ出せるのか。
最後に著者の序文をまねて、気に入ったシーンをいくつか。
1.著者同様に石を積み上げる男とのシーン。
2.署内での小火騒ぎのシーン。
3.トイレでの会話直後に個室から水が流れる音がするシーン。
早く、全作品を翻訳して、刊行順に読みたいシリーズです。