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2009年06月17日

●ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ
The Long Goodbye
レイモンド・チャンドラー
Raymond Chandler
村上春樹訳
早川書房

テリー・レノックスとの最初の出会いは、〈ダンサーズ〉のテラスの外だった。ロールズロイス・シルバー・レイスの車中で、彼は酔いつぶれていた……。

私立探偵フィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。が、その裏には哀しくも奥深い真相が隠されていた…大都会の孤独と死、愛と友情を謳いあげた永遠の名作が、村上春樹の翻訳により鮮やかに甦る。
アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞受賞作。

10代に読んだときは、よくわからなかった。
20代に読んだときは、よくわからないと言うことがよくわかった。
アラフォーになった今読んで、やっぱりよくわからないが、わからないことは恥ずかしいことじゃないと言うことがよくわかった。

わからない相手とはマーロウではなくテリーのほうだ。
テリーになぜ友情を感じるのか、わからないのだ。そんなになにかを感じる男かね?
わからんわ。

わからないけど、わからないなりになるほどマーロウはテリーを友として扱い続ける。

それがどういう結果を招くのかはまた別の問題としている。

ふむ。
そこの部分はわからなくもない。
友達と信じて付き合い続けた結果がどうなるのかは、誰の人生においても難しい問題だ。

書評を見ると、作品云々はもうすでに評価が定まっているので完訳や村上春樹によるチャンドラー論が中心みたいですね。

ちなみに、個人的には今回の村上訳はより乾いた感じがし、原作に近いのではないでしょうか。
清水訳はペトッとした貼りつくかのような甘さを感じます。映画翻訳からこの世界に入ったという清水さんならではと言うことでしょうね。

好みの問題と言うよりは、解釈の問題のような気がします。
あー、まー、完全に翻訳しても、「この表現はやっぱり・・・」というのは避けられないし、時代背景が背景なのだからそれをとやかく言ってもしょうがないですね。

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