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The Sisters
desember 06, 2004 | About Mystery
邦題『スリーパーにシグナルを送れ』(Robert Littell ロバート・リテル )
[ISBN4-10-220102-5 C0197]
〔1988/01/25 新潮社 文庫 @480〕
KGBスリーパー養成所元教官は不遇だった。西側に潜入した教え子たちが次々に発見されたのだ。技倆を疑われ、特権を剥奪され、収容所送りにもなりそうだ。ついに亡命を決意した彼は、その見返りに息子のように愛した最後の弟子を裏切る。
一方、華やかな過去を持つCIAの二人組は、史上最大の完全犯罪をもくろんでいた・・・・ついにスリーパーは目覚め、目標目指して行動を開始した。
最初からネタばれっぽいストーリー展開と登場人物がセックス大好き人間であるのはリテルおなじみの設定なのである意味安心(?)して読めます。
元教官は最後にして最良の弟子の裏切りを知って、彼を裏切ることによって亡命をしますが、その影には妙に気になる二組の二人組の存在がちらほらと見えています。隠れていないところがリテル風。
リテルは才人と呼ばれるだけあって、詩が大好き。『ロシアの恋人』ではロシアの女流詩人アフマートワを、そして本作ではウォルト・ホイットマンをモチーフに取り上げて、その作品をキーにしている。こういうことをされちゃうとミステリの場合は素養を疑われているようで非常につらいものがあるんだけど、本作は知らないからと言って卑屈にならずにすむし、ソ連のスリーパートその教官の二人が心を通じ合わせ、より強い絆を深めるきっかけにアメリカの詩人を使うたぁ、と言ったニヤリとさせられる。結構いい感じではないかな?
結構お勧めのスパイ小説で、リテルに興味のある人はこれから読み始めてはいかが?
ただし、自分が読んだ範囲ではこれが最高傑作かも・・・・。