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A Time of Predators
desember 29, 2004 | About Mystery
野獣の血 (Joe Goras)
ISBN4-04-253006-0 C0197
角川書店 文庫
1985/07/25
俺はポーラを犯した連中を見つけてやる。やつらを這いつくばらせ、恐怖と苦痛の泣き声を上げさせてやる。
法律がやつらに手出しできないというのなら、この俺が獣になってやる・・・・・。
妻を犯し、自殺に追いやったのが4人の不良グループであることはわかっていた。だが、警察は証拠の不足と、たとえ逮捕しても未成年者に厳罰は望めないことから、積極的に動こうとしない。
妻の復讐は自分で果たすしかなかった。
カーとは私立探偵を雇い、4人の割り出しを依頼した。その一方で、ボディビルのジムに通い始めた彼は、腹の突き出た始終男にも、意外な力が残っていることを知った。
MWA新人賞受賞作。
実際に私立探偵の経験があるハードボイルド作家、ジョー・ゴアスの長編デビュー作。
あらすじを読むと派手な復讐劇を想像しますが、復讐すべき相手は誰なのかを探って行く過程がメインストーリーです。
意外とあっさりとした文章で、淡々とカートの心情などが語られます。警察も当てにならないのならば、と思うものの、意外と私立探偵も当てにならないし、さて、カートはいったいどうするのか、、を追いかけるストーリー。
派手な展開を想像していると肩透かしを食らいますね。さらに追い討ちをかけるかのように、犯人たちが個性に欠けています。
こんなやつら相手ではどう考えても盛り下がるでしょう、復讐するにしたって。。。
イヤ、一読者がえらそうなことを言ってはいけません。
とは思うものの、もったいないです。出来れば犯人側をもう少し描きこんでほしかったな。主犯の少年だけではなく、彼ら一人一人について、『カート、復讐するんだ!』と応援する気持ちになるほどに。。。
復讐劇よりもラストのワーデン(刑事)とのやり取りが皮肉で、ピリッと効いています。
2004/12/23読了