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ダ・ヴィンチとマキアヴェッリ
mars 09, 2006 | About Book

ダ・ヴィンチとマキアヴェッリ
―幻のフィレンツェ海港化計画
ロジャー・D・マスターズ
朝日選書
『君主論』により政治思想史に名を残したニッコロ・マキアヴェッリと歴史上もっとも有名な天才芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチ。
この二人が考え出した大事業は『アルノ川の流れを変え、内陸の町フィレンツェから直接海に乗り出す』ための大運河だった。
二人の天才が手を組んだ16世紀の壮大な計画の行方は?
そして二人の天才にこの計画がもたらしたものとは?
膨大な資料を元に『推測』と『推論』を重ねてパッチワークのように組み立てていったルネッサンス史。
読むとわかりますが、「~と考えなければ説明がつかない」と言った箇所がたびたび出てきます。
要するに著者の想像の範疇であって、論拠となる明確な何かがあるわけじゃないのですね。
歴史を紐解く場合、「~だったのかもしれないなぁ」と言うのは素人さんや小説家にのみ許されることで、研究者の方がやってしまうとちょっと誤解を生むんじゃないかと思います。
だけど、ロマンがあるのは事実。
ルネッサンス期を代表する二人の天才が考え出した壮大な計画はどうなって行くのか。
もっと小説というか物語風にまとめていったら、きっと楽しい読みものになっただろうに。
もったいないです。。。